GS1250ADV SUGURU’s DIARY

還暦超のアルピニスト・バイク乗りの極めて平凡な日常

ここはどこ? わたしはだれ?

ここはどこ? わたしはだれ?
「首から上の打撲や怪我は即病院に」
 学校で児童生徒が怪我をすることはどうしても起こり得るのですが、その場合の対応として、「首から上(要するにアタマや首)の怪我」については慎重に対応しています。頭を打った(打ったと推察される)場合などは、その時点で痛みなどなくても病院で受診、あーだこーだいう前に救急車です。
 自分もこのことの大切さを、自身の身に起こったことで痛感したことがあります。
 5年前の初冬、ちょうど今頃です。熊野古道トレイルランニングレースでのことです。
  (過去4回参加していますが、昨年今年と中止です)
 「ここはどこだろう? 私はだれだろう?」
 …そこまで意識が混濁したわけではありませんが、実際、転倒した状況の記憶はまったく抜け落ちています。あれ、私はどうしてここに転がっているの?という状況でした。
 スタートして二つばかり山を越えてからの長い下り。結構なペースを保てていて、20数kmを過ぎた頃、前後を同じペースで走る人たちが脱落していく中、頑張っていた最中でした。
 気付くと、道に転がっていて、周りのランナーが声をかけてくれました。「有難うございます。大丈夫です。」と答え、道端に移動して少し休みました。滑って転倒したのか、それとも立木の枝に頭をぶつけたのか…それが全く抜け落ちていたんです。
 改めてわが身を見ると、顎から出血していて、ここを打ったのか…と思って傷口を軽くふき取りました。「さて、レース続行だぜ!」と思って吹っ飛んでいるサンバイザーを頭に着けようとしたときに、左額が大きく膨らんでいることに気付きました。「あれ、俺、頭を打っていたんだ!」と…。
 その後、4kmほど走ると、スタッフのいる地点に出ました。私に声を掛けて、先へ進んだランナーが伝えてくれていたようで、私の顔の様子とゼッケンを見て声を掛けてくれたのでした。状況を説明しているうちに、嘔吐感が高まり、その場で嘔吐しました。頭を打ち、一時記憶欠落、そして嘔吐…。ということで、「申訳ありません。ここで打ち切ってください。」との指導。まあ、自分が主催者側だったら、そうさせるよなあ…と思い、DNFを受け入れました。その後は救急車に収容されて新宮市医療センターへ…。はじめてMRI検査を体験させていただきました。
 脳震盪ということでしたが、「レースを続行していたら危険ですよ」とはご指導されました。お馬鹿さんであること以外は大丈夫であったようです。
 首から上の怪我、やっぱり気を付けて対応しないといけないです!

主催者提供写真  スタートはこんな感じです。

レース序盤に丸山千枚田を駆け抜けます。

ツエノ峰というピークまでの登りがあります。なかなかタフな登りです。
その途中、雲海を見ることができます。
過去4回見ることができました。

この「瀞峡」と呼ばれる川床へと下っていく途中で
転倒(もしかしたら木枝への激突)しました。