阿蘇くじゅう やまなみハイウェイ 瀬戸内 しまなみ海道 九州・四国への旅 二日目・その①
11月9日(水)
すっかり熟睡することができ、快適な船旅でありました。船は穏やかな瀬戸内海を進み、定刻通り6時55分に別府港に到着する模様です。
船内のレストランでは600円という格安価格で朝食バイキングを提供してくれています。早朝5時45分からの営業なので、ありがたく利用させてもらってから下船準備。身支度をすべて整えて車両デッキへ。係員の指示に従って下船します。お世話になりました!
別府港に降り立ち、まずはインカムやナビのセットを行います。今日も天気は最高です。これからの予定としては、10時半に瀬の本レストハウスのクシタニカフェで、Fさんとモトライドツアーズの皆様方と合流することになっています。距離と時間との兼ね合いをみても結構余裕がありそうです。
まずは湯布院を目指すため、別府ICへと向かいます。港からは大通りを横切って、上り坂の道となります。車線の上下を区切る街路樹が長野では絶対に見かけることのない樹木(フェニックス)です。
途中、「十文字展望台」の案内表示が目に留まりました。誘われるがままに右折。九十九折の道を気持ちよく登っていきます。やがて右手にTV放送局のアンテナが見えてきて、そちらへ続く細い道へと右折します。すると目の前に大海原と別府市街を見下ろす展望が広がりました。周囲には誰もいません。駐車スペースのど真ん中にGS-Aを停めて、本日最初の写真を撮ることができました。
広がる海の景色を眺めていると、一台の車がやってきて、私と同世代の方が降りてきました。どちらからとなく挨拶をすると、広がる展望についていろいろと教えてくださいました。
これから仕事へ向かうということでした。よいひと時がもてたことに感謝です。
※ 十文字展望台 http://hoteloita.com/beppu/jumonjibaru.html
展望台からは湯布院へと繋がる九州自動車道に乗るために、別府湾PAのETCゲートから入ることができたのですが、なんと私は反対方向に入ってしまいました。仕方なく別府ICまで戻って引き返しです。
湯布院へ続く高速道路では展望も抜群で、走行する車も少なく素晴らしい快走区間です。行く手の左に聳える由布岳が朝日に映えて美しく輝いています。湯布院ICで一般道へ。空は晴天ですが、山麓にはうっすらと霞がたなびいていて、その中から湯布院の街並みが浮かび上がってきます。日頃親しんでいる信州とはまた違った、美しい日本の山里の情景にうっとりしてしまいます。この有名な温泉街だけでも一日楽しめそうですが、今回はスルーです。後日、奥方を連れて来たとき、この地でゆっくり過ごしましょう。
いよいよ飯田高原に向けてカントリーロードを進みます。「やまなみハイウェイ」までのアプローチとなる道も素晴らしいものでした。豊かな木々の中を素晴らしい道が続いています。路面状態がとてもよいことを実感します。長野県のように冬季の積雪や凍結のために、道路が痛むことも少ないのでしようか。とても走りやすいワインディングでした。
この時間、まだ走っているバイクは見かけませんでしたが、快適に走るうちに、久しぶりに2ストのオイルの香りが漂ってきました。さらに進むと2ストのエンジン音が聞こえ、先行していたライダーの姿が見えてきました。地元の方のようで、道をよく知り気持ちよく走っていました。後ろから妙なパイクが迫ってきたのでペースを上げたのでしょうか、エンジンの音が甲高くなりました。私もこの年になって競るつもりはありませんが、元気な走りの人と出会うと、「楽しくなっちゃう」ことはあるので、後を追わせていただきました。
先行(おそらく…NSR250)のバイクは軽量でレスポンスもよく、いい走りしているライダーだと思います。しかし…GS-Aというのは不思議です。こんな巨体な上に、今日はフルパニアで荷物満載なんですが、こんなワインディングでも十分余裕を持って追いかけられる…というか、先行車が道を譲ってくれちゃいました。申し訳ない…。一緒に走ってくれてありがとう! 貴重な2ストレプリカ、大事に乗ってくださいね!
朝日台展望台で展望を楽しみ、いよいよ「やまなみハイウェイ」の入口へと至りました。気持ち良いストレートから始まっています。通車も少なく、ゆっくり撮影ができました。
その後も雄大な景色の中を、気持ちよく伸びやかなストレートの道、豊かな弧を描くカーブの道、気持ちよい切り返しに心躍る連続コーナー等々、実にぜいたくな走りを堪能させてくれました。
※ やまなみハイウェイ
https://www.env.go.jp/nature/nationalparks/list/aso-kuju/course/10/
https://traveroom.jp/yamanami-highway
※ 飯田高原 https://www.town.kokonoe.oita.jp/docs/2018020500019/
幸せな走りに心が躍るままに、9時半頃、合流地点の「瀬の本レストハウス」に到着しました。「クシタニカフェ」の前に駐車させていただきました。到着した時には他にバイクの姿はありませんでしたが、その後は数台ずつ入れ替わるようにバイクがやってきました。生憎、本日は休業だってようです。
幸せな気持ち一杯で、Fさん、Kさんとモトライドツアーズの皆さんを待ちました。