秘境テイストお好みの皆様へ 国道(酷道?)252と352をつなげた旅 その① 昨年11月、今年5月に通行不能だった道への再訪
昨年11月にはいわき市「草野心平記念文学館」を訪ねた翌日、会津若松経由で只見を抜けて国道252号線、あるいは桧枝岐から国道352号線を通って新潟県に抜ける帰路を取ろうと思っていたのですが、両方とも既に積雪で通行止めとのことでした。この時は仕方なく日光からいろは坂を登り中禅寺湖、戦場ヶ原、金精峠を抜けて沼田経由で帰宅しました。金精峠通過もやや心配でしたが、塩カルの散布はあったものの、素晴らしい秋晴れの中を快走することができました。お目当ての国道はこの日を境に長い冬季閉鎖となりました。
◇日光いろは坂 金精峠 尾瀬片品
https://gs1250suguru.hatenablog.jp/entry/2021/11/11/150000
今年の5月に入って、各地の冬季閉鎖道路も通行可能になってきたので、昨年果たせなかった「樹海ライン」を目指して再訪しました。この時は前日午後発で、上信越自動車道、北関東自動車道を通って佐野市で一泊。日光から南会津経由で桧枝岐に入りました。事前の情報では「通過できそうだよ!」とのことだったのですが、現地では「御池までなんですよねえ!」とのこと。5月17日の時点でも除雪が完了していないのです。桧枝岐の雪をなめてはいけません。仕方なく、只見経由で六十里越を目指しましたが、こちらも「通過不能」でした。再び追い返されてしまいました。しくしく…。
◇桧枝岐から樹海ラインをめざすぞ 2日目
https://gs1250suguru.hatenablog.jp/entry/2022/05/18/170000
上記の通り、この2つの国道には長い閉鎖期間があります。積雪による冬季閉鎖以外にも、大雨などによる災害発生による通行止めも多々あります。252線の銀山湖沿いに走る部分は「洗い越し」がたくさん設けられていて、雨量が増すと通行できません。なお、その区間は携帯は完全に圏外であることも申し添えます。
洗い越し(あらいごし)とは、道の上を川が流れるようにしてあるものをいう。橋を作れない理由として、コストや建築技術的な問題、敵の進軍を想定などが上げられる。また、森からの沢水を山側から谷側に流すために道を横切る様に作られた排水溝の機能を持たせた構造で、道の流水による侵食や崩壊を防ぐ目的がある。
◇六十里越雪わり街道~国道252号~
https://www.8190.jp/bikelifelab/road100/fukusima/rokujyuurigoe/
◇国道352号 樹海ライン
https://www.8190.jp/bikelifelab/road100/niigata/okutadami/
◇国道352号全線開通のお知らせ
http://www.oze-info.jp/r352-kisei/
夏場は…。いい季節ではあることでしょう。暑さをものともしない方であれば…。
桧枝岐や只見の山中は涼しいと思います。標高もそれなりの山中ですし…。
しかし、そこに至るまで通過しなければならないところが、いずれも猛暑に見舞われる場所なんです。新潟方面から入るとすると、津南、十日町、長岡…。いずれも暑さ厳しいです。栃木福島方面から入るとすると、私の場合、前橋や佐野を回らねばなりません。冷涼な諏訪に暮らす人間には厳しい暑さです。…二の足を踏んでしまうんですよねえ。
そんなわけで、適切なタイミングを図っていたのですが、暑さもすっかり収まった10月上旬、思い描いていたこの2つの道を「1日でつなげて走っちゃえ!」ということで、10月14日、15日に出かけてまいりました。以前にクルマでもバイクでも走ったことはあるのですが、それぞれ15年以上も前のこと。新鮮な気持ちで楽しみたいと思います。
10月14日(金)
勤務を終えて帰宅し、15時に出発。日本海に沈む夕日を眺めたいと思い、岡谷インターから高速利用。途中、松代PAで給油〔24ℓ〕。毎度のことながら中野ICを過ぎると交通量激減。上越JCTから北陸道。米山PA着16:45。日没に間に合いました。雲が多かったのが残念でしたが、日頃山の端に沈む夕日しか見ることのできない信州人には刺さる景色です。
この晩は、長岡市内のビジネスホテルに投宿しました。