GS1250ADV SUGURU’s DIARY

還暦超のアルピニスト・バイク乗りの極めて平凡な日常

Challenged  その②

 障がい者支援の基本的な考え方に違いがあるのでしようね。
 今後の方向性としては、「障害者である人もそうでない人も関係なく」自分の力を最大限発揮できるような環境作りを進めることにあります。たとえば機会均等を目指した支援を行なうといったものです。
 わたしたちは、障がいのある人を「弱者」とか「気の毒な人」という認識で理解してしまい(…さらに以前は、いまや表記が憚られる差別的な言葉も一般的に使われていました)、そうした「弱者」に何かをしてあげることを「福祉」と考えているからだと思います。「弱者」に「何かを施す」ことではなく、『弱者ではなくしていくための方途』を考えていくことが「福祉」であるとのとらえが必要なのではないでしょうか。そうした動きの中で、いずれは、前述の言葉が日本に定着し、言葉が表す概念も私たちの意識に組み込まれていくことでしょう。そして、教育や福祉、社会制度にも組み込まれて行くことでしょう。
 いま、私がかかわっているChallengedの方々も、「誇りを持って生きて行きたい」との思いを抱いて、県内の学校や県施設で「チャレンジ雇用職員」として頑張っています。そんな姿とともにある中で、「わたし自身がまず変わらねば」「見方や考え方を変えていかねば」と思うこと度々です。
まだまだ時間はかかることでしょうが、Challenged が誇りを持って生きられる日本であることを願い続けていきたいと思います。
 

 さて…
 恥ずかしいくらい話は変わりますが、BMWモトラッドの近年のキャッチコピー「MAKE LIFE A RIDE」というのも深い含意のある言葉ですよね。「バイクのある人生を」とか「旅するように生きる」とかの意訳がされているようです。大変苦労されているな…と、そのご努力に感謝ですが、やはりとってつけた感(ごめんなさい!)が拭えません。無理に邦訳することはないのではないかな?
 この含蓄ある言葉の指し示すところについて、もちろん私もわかっているわけではありません。しかし、これからも人生を歩むことの中で、わかっていきたいと思っています。そして、何となく…うっすらと感じ得るものはあります。ある程度の歳月をオートバイとともに過ごしてきて、そのことを通して様々な楽しさや苦しさも体感し、出会いや発見を経験してきた人間同士においては、あれこれと説明しなくても、「暗黙の諒解」として通じる言葉ではないかな…と思っています。
 モトラッドの哲学と歴史には、このMAKE LIFE A RIDEの思いが根底に流れているのでしょう。わずかであっても、その真髄に触れることを求めていきたいと思っています。

1人、、「MAKE LIFE A RIDE. 35」というテキストの画像のようです