GS1250ADV SUGURU’s DIARY

還暦超のアルピニスト・バイク乗りの極めて平凡な日常

山とスキーの専門店

信州松本 山とスキーの専門店ブンリン 
 本日、某県教育施設に訪問ののち、松本にある登山用具店に立ち寄りました。二週間ほど前に、長野のN夫妻とともに訪れて、新規導入した山スキー用具を受け取るためです。
 こちらのお店は、いい意味で昭和50年代のテイストが色濃く残っている老舗山道具店(こう呼びたい…アウトドアショップではない)です。今や登山道具店も広くアウトドア用品を扱う系列店・チェーン店ばかりとなり、昔ながらの個人営業の登山用具店も見かけなくなりました。
 そんな中、このお店は、昭和の登山用具店の香りが残っている稀有な存在です。学生のころ(昭和50年代だな)よく通った神保町や駿河台下にあった「さかいや」とか「ハクバ」とか、四谷の「たかはし」、高田馬場の「カモシカ」などを彷彿させる店構えです。(※「さかいや」も「さかいやスポーツ」となり、「カモシカ」の「カモシカスポーツ」となり様相が変わってしまいましたが…)
 あの頃の登山用具店には、おっかない名物おやじが居たりしたものですが、同時に貴重なアドバイスや励ましをくれたりしたものです。今はどこ行ってもアルバイト店員がほとんどですけれどね。
 こちらの「ブンリン」さんは、山都・松本で歴史を重ねてきた老舗です。アルパインライミングもちろんですが、とりわけ山スキーに関する知識・技術・経験は随一で、県内外から古くからの顧客を集めています。昔ながらの良さを湛えたお店ですが、ご主人はおっかなくないですよ。大変に優しく丁寧なご主人です。

松本駅から県の森へ向かう大通りを進み、
飯田町交差点で一方通行路を左折した先にあります。
隣のお蕎麦屋さんも、大変に味にこだわりのあるお店で、
信州ならではの美味しいそばがいただけます。

今流行りのキャンプ道具などはありませんが、
経験を積んだ登山者には納得の品揃えです。
店内の「サンポット」のストーブもいい味出していますよね。
この反対側にはザックやスキー板がところ狭しと並んでいます。

 今回、不肖・伊東、こちらで山スキー用具を一新いたしました。去る今年3月、白馬乗鞍から小谷へのルートを辿るとき、同パーティ4人が最新道具でシールを効かせて快調に登高するなか、私一人がゲレンデスキーとブーツを背負ってスノーシューで歩く(古びた山スキー道具が機能しないため、やむを得ず…)という状況に陥ったのです。

 若い時分には「道具に頼らず」という妙な矜持があったり、乏しい装備で立ち向かうというような「やせ我慢」も楽しかったりしたものですが、還暦過ぎの黄昏かけた登山者にとって「道具は大事」です。体力・気力の衰えた部分は「道具」でカバーです。
(若いときの自分が聞いたら、なんと府抜けた…と思うでしょうが、もう居直りです)
 今回導入した用具については、実際に使用したところで、使い勝手などをご報告したいと思います。
 使い初めに、どこの山に行こうかな?