GS1250ADV SUGURU’s DIARY

還暦超のアルピニスト・バイク乗りの極めて平凡な日常

山岳部歓送会

山岳部歓送会
 コロナ禍の中にあって、学業面でも部の活動面でも、様々な困難に直面した学生さんたちでした。そうした中にあって、工夫を重ね自分たちの力を精一杯発揮していくことに努め、着実な実践を積み上げてきた現役学生の皆さん。今冬シーズンの厳冬期の槍ヶ岳登頂という成果も、彼ら彼女らが自分にも仲間にも誠実に向き合い、それぞれの良さを発揮して活動を進めてきたことがあってこそのものです。
 4月2日(土)母校山岳部の令和3年度卒業生の歓送会がありました。
 総会をはじめこのような会合の開催は見合わせてきましたが、今回大勢のOB諸兄が参加して卒業生の前途を祝福する機会を持つことができました。思えば、私もこうして大勢の先輩方に祝福されて卒部しOB会の会員となったのは、丁度40年前の事。自分が活動してくる中には、多くの人々の支えや温かい思いがあったことを思い、感謝の思いを胸に感じた日でありました。彼らも同じ思いを胸に抱いていることでしょう。
 未来へ歩みゆく若い世代への願いをひと言で表すとしたら、私はこのことに尽きるとずっと思っています。 
 Roots and Wings 
 揺るぎない土台、基盤、人としての根っこ。そして自由な翼…柔軟な思考と態度、行動力ということです。 
 まずは、様々な困難や試練を乗り越え、揺るぎない自分自身をつくりあげていくかということ。自分の前に沸き起こる様々な事に、逃げずに根気強く当たっていくことを通して、作りあげられていくもの。そうした確かな土台の上にこそ、既成の枠に囚われない自由で柔軟な思考と行動力が育つものだと思います。 
 自分自身を鍛錬し培った力こそが、自身の勝利を支える土台となります。鍛錬が人を自由にします。大きな世界へと飛びゆくための使命の翼は、暴風雨の中で鍛えられてこそ、自在に大空へと羽ばたけるのだと思います。
 4年間の山岳部活動を支えてきた卒業生が、力強く社会人として羽ばたこうとしています。先にも記しましたが、コロナ禍の中で通常では考えられない困難がありました。様々な事情や個性を持つメンバーの良さを生かし、願いを一致させて大きな力を発揮してくれた後輩たちです。
そして、彼らの活動を温かく厳しく見守り続けてきたT監督の尽力にも感謝は尽きません。超多忙なマスコミ関係の重職にありながら、常に学生に寄り添って支援と指導をしてくれていること、自身も山にもトレランにも挑戦をし続けていること…等々、身をもって挑戦し続けることの素晴らしさを伝えてくれている監督だな、と思います。ありがとうございます。
 4年間の活動の中で培われた力は、彼らの未来を拓いていく力に確かにつながっています。新しく社会人として、新たな挑戦に向かっていくこと、そして健康と健闘を祈ります。
 ご卒業、ご卒部、おめでとうございます!