GS1250ADV SUGURU’s DIARY

還暦超のアルピニスト・バイク乗りの極めて平凡な日常

古へにかはらぬものは荒磯海と  向かひに見ゆる佐渡の島なり

古へにかはらぬものは荒磯海と
   向かひに見ゆる佐渡の島なり   
良寛さんを訪ねて
 勤務のない一日、直江津の安寿厨子王供養塔の訪問に続いて、北陸道を西山ICまで走り、柏崎の地に良寛さまを訪ねました。彼の地の「良寛記念 館」は風光絶佳の地に建っています。清貧に生きた良寛さまにふさわしく、清楚で典雅なたたずまいの建物です。
 江戸時代を代表する禅僧であり、詩人、歌人、書家でもある良寛さま。何より毬つきや子ども達とのエピソード等、様々な人々から愛されている人だと思います。館内に展示されている遺墨は、漢詩、和歌、仏語、手紙など、良寛さまの中年期から最晩年までの作品が揃っています。悲運に泣く弟を気づかう手紙、「天寒自愛」の言葉に深い思いやりを感じる手紙。亡き父母に対する思いが胸にせまる俳句。一字一字がまるでほほえみかけているような「般若心経」など、作品を通して良寛さまの高い芸術性と深い愛情が伝わってくる思いです。
 記念館のすぐ上には「良寛と夕日の丘公園」があります。ここは新潟景勝百選の一位に選定されたところで、眼下には良寛さまが少年時代を過ごした街並みと日本海、そして、水平線の彼方には良寛さまの母のふるさとと佐渡ケ島、右手には越後の名山・弥彦山を一望することができます。良寛さまの生涯を偲ぶには最適な場所とのことです。良寛さま日本人にとってもっとも懐かしい人、もっとも美しい人ともいわれます。良寛さまの残した芸術と優しくのびやかな生き方は、乾いた心に安らぎと癒しを与えてくれるように思いました。
 夕日が沈むまで海を眺めていたい思いに駆られますが、本日は夕刻までに帰宅しましょう。
 何食わぬ顔して夕食を調えておこうと思います。
 相棒のGS-ADVですと、ここから岡谷までもほんのひと走り…という感覚です。本日もワンタンク! 給油の心配もないし!