OECD国際成人力調査(PIAAC ピアック)
「OECD国際成人力調査」というの ご存じですか?
OECD国際成人力調査(PIAAC ピアック)というものがあります。OECD(経済協力開発機構)が中心となって実施する国際比較調査のひとつです。児童生徒の学習到達度調査(PISA)等はマスコミでもよく取り上げられて話題になりますし、それをもとに学校教育の在り方が論じられる機会(大抵学校や教員がいいこと言われることはない…)も多いのですが、こちらはそれほどには知られていないかもしれません。
この調査は、参加各国の成人(本調査では16~65歳)が持っている「成人力」について調査し,その力と社会的・経済的成果との関係などを分析することを目的としています。
ここでいう「成人力」とは、どのくらい知識を持っているかではなく、「課題を見つけて考える力」「知識・情報を活用して課題を解決する力」等、実社会で生きていく上での総合的な力のことを指しています。
我が国を含むOECD加盟国では、様々な社会構造の変化やグローバル化の中での経済成長を促すため、国民のスキルを高める必要があるとの認識が広まっています。成人のスキル状況を把握して、各国の政策に資する知見を得ることを目的としています。また、学校教育や職業訓練など人材育成政策の参考として活用されることが期待されると思います。
第1回調査は平成23年(2011年)に実施されました。16歳~65歳までの男女を対象として、「読解力」「数的思考力」「ITを活用した問題解決能力」及び調査対象者の背景(年齢、性別、学歴、職歴など)について調査されました。