Boy meets Girl …なお話なんだなあ ため息が出てしまうほどいい話
Boy meets Girl …なお話なんだなあ
ため息が出てしまうほどいい話
夏になると長野県内では「雷注意報」が頻繁に出されます。魅惑的な山々が連なる信州では雷の発生も多いのです。
だから…というわけではありませんが、現役教員時に子どもたちによく読み聞かせした一冊にこのような本があります。学校で行われる「なかよし週間」というような取組を進める時にも、最適な一冊です。
「かみなりむすめ」
斎藤隆介さんと滝平二郎さんのコンビにより生み出された絵本作品です。とっても好きなんです。「花さき山」「八郎」など名作がたくさんあります。多くの世代に読み継がれている、読み継がれてほしいシリーズだと思います。
「かみなりむすめ」の「おシカ」は、いつも一人ぼっちで遊んでいました。地上を見下ろし、人間の子どもたちと遊びたい…と願います。ある時、頭にあるツノを髪の毛で隠して下界へおりてみました。でも、子どもたちは誰一人として、見たこともない女の子とは遊んでくれません。
しかし、ただ一人…「茂助」という男の子だけは、遊び相手をしてくれました。男の子の優しさがおシカの心を明るくし、楽しい時を過ごすのでしたが…。
見知らぬ子を優しく受け入れる男の子。その、真っ直ぐできれいな心に安らぎを感じる作品です。胸がきゅんとなる作品ですよ。人を受け入れる優しさとか、温かい心の触れ合いを感じる絵本だと思います。
成長した二人が、また再び出会う…。そんな続編を、心の中につくりたくなってしまう一冊です。