GS1250ADV SUGURU’s DIARY

還暦超のアルピニスト・バイク乗りの極めて平凡な日常

阿蘇くじゅう やまなみハイウェイ  瀬戸内 しまなみ海道   九州・四国への旅  初日

 先日10月1日(土)に長野県下伊那郡阿智村昼神温泉を会場として、BCN(BMW Clubs Nippon  https://bmw-clubs.jp/ )の会合がありました。
※ https://gs1250suguru.hatenablog.jp/entry/2022/10/01/170000

 全国各地から参加された皆さんと交流することができました。九州からお越しになられた九州支部の方々ともお話させていただく機会があったのですが、その皆さん方の中に、九州のツーリングをサポートする会社を立ち上げた方がおられました。その事業の説明とともに案内のパンフレットをいただいたのですが、大変に興味を惹かれました。
※ モトライドツアーズ https://motoridetours.com/
 
 島根県在住で中国支部所属のFさんも大変に興味を持たれたようで、ぜひ利用したいとのことを話されていました。Fさんとのフェイスブックでのやり取りの中で、阿蘇ツーリングのことが話題になり、都合が合えば一緒に出かけましょうということになりました。現在の職務では自分でスケジュールを組むことが可能ですので、Fさんの日程に沿うかたちで当方も参加させていただくことにしました。まずは11月9日(水)に阿蘇のいずれかで合流ということが決まりましたので、11月8日(火)に大阪から別府へのフェリー乗船することをまず決めました。10月13日には大阪発フェリーを予約。
※ https://www.ferry-sunflower.co.jp/route/osaka-beppu/time/

 復路は11月12日(土)までに自走して帰宅することだけのざっくりとした計画を立てて、ほかは「足の向くまま…」の4泊5日のツーリングとすることにしました。

 

11月8日(火)
 大阪南港フェリー乗り場に5時半頃までに到着すればよいので、午後発でも間に合いますが、天気もいいので途中の寄り道も楽しむこととして、大阪環状線の渋滞も考慮して8時半には自宅を出発しました。
 長野県では間もなく峠道のいくつかはクローズされる時期となりました。これから向かう九州・四国地方はさぞ暖かいのだろうか、山々の姿はこちらと随分違うのかなと思い、県内PAで出発時の写真を1枚。【小黒川 9:15】

長野県内の山はこのような具合。
今日から五日間は良い天気との予報です。

 中央道をひたすら南下し、恵那峡SAで給油〔24ℓ〕。古牧JCTから東名、名神と乗り継ぎます。このルート、先日8月23日に「醒ヶ井宿」に来た時にも通ったのですが、その折には信州人には厳しい暑さのために早々に退散してしまいました。
※ https://gs1250suguru.hatenablog.jp/entry/2022/08/23/180000
 
 今日は気温も快適で、周辺を回るにはぴったりです。彦根ICで降りて「多賀大社」と「長命寺」を参拝することにしました。
 多賀大社には12時20分に到着。
※ 多賀大社 http://www.tagataisya.or.jp/

 滋賀県第一の大社で、土地の皆さんには「お多賀さん」と呼ばれて親しまれいています。ご祭神は伊邪那岐伊邪那美の二柱の大神。神代の昔、初めて夫婦の道を始められ、日本国土、そして天照大神をはじめとする八百万の神々をお産みになられた神様です。生命の親神様であることから、「延命長寿・縁結び・厄除け」の神様として信仰を集めています。
 平日ということもあり、境内は静謐で穏やかな雰囲気が保たれていて、ゆっくりと参拝することができました。丁度お昼時でしたので、境内にある「寿命そば」というお店で「鮎そば」という品を頂きました。
※ 寿命そば https://dokusenjo.com/archives/1491

 

 

 その後、琵琶湖沿いへと出て、右手に広い湖面を眺めながら南下します。この日は交通量も多くなく、ひっそりとした道路を進み、案内看板に従って右折。すぐに日帰り温泉施設「天葉の湯」が見えてきます。この右手の山の上に建つのが「長命寺」です。
※ 長命寺 https://www.saikoku33.gr.jp/place/31

 お寺の本堂に行きつくには、山上までの808段と言われる石段を登っていかなければなりません。エンデューロブーツで歩くのは快適ではありませんが、頑張って登りました。本日一番の運動量でありました。

本堂に行き着くには808段といわれる石段を
踏破しなければなりません。
土合駅の階段より長いな…

 近江八幡市長命寺町にある天台宗系単立の寺院。ご本尊は千手観音、十一面観音、聖観音の三尊を千手十一面聖観世音菩薩とされたものです。聖徳太子の開基と伝わっています。西国三十三所の第31番札所です。「琵琶湖とその水辺景観- 祈りと暮らしの水遺産 」の構成文化財として「日本遺産」にも認定されています。


 このお寺に参詣しようと思ったのは、「琵琶湖周航の歌」にこのお寺が詠まれているからです。「琵琶湖周航の歌」の6番は次の言葉です。

西国十番 長命寺    汚れの現世 遠くさりて
  黄金の波に いざこがん   語れ我が友 熱き心

「われは湖の子 さすらいの旅にしあれば しみじみと…」
 この「琵琶湖周航の歌」は、三高(現・京大)に入学した諏訪郡湊村(現・岡谷市)生まれの小口太郎さんが、琵琶湖を一周する中で作詞したものと伝わっています。三高の寮歌・学生歌として大切にされていると言います。また、私が三年間勤務した湊小学校の第二校歌とされていました。叙情豊かに琵琶湖の静けさと美しさを歌い上げている歌詞、曲調ともに大好きなんです。太郎さんも故郷の「諏訪湖」の景色とも重ね合わせてこの詩を作ったとも思うのです。
 長い石段の登りは大変でしたが、境内の静謐な雰囲気、そして琵琶湖の展望を心深く味わうことができました。ありがとうございました。

 2時半に出発。いよいよ大阪南港を目指します。「まだ余裕がある時間だな」と思っていたのですが…。
 竜王ICから名神高速に入ります。瀬田東JCTから京磁バイパス、第二京阪等々乗り継ぎ、阪神高速…。この辺りで大変な渋滞に巻き込まれてしまいました。都市高速道路はこんなもんだよなあ…と諦めるしかありません。どんな場面でも扱いやすいGS-Aですが、こんな渋滞はさすがに似合いませんねえ。余裕を見て出てきてよかったです。
 そんなこともありながらも、17時には大阪南港フェリーターミナルに到着しました。バイクも20台ほど並んでいました。
※ 大阪南港フェリーターミナル https://www.osaka-ferry.net/landing

 

 乗船手続きをお願いすると、窓口のお姉さんが「旅行支援で一部返金できます」とのことを教えてくださいました。3回接種証明書を提示すればよいとのこと。何と現金8,000円とフェリー船内で使える3,000円分のクーポンを頂きました。ありがとうございます。

 6時に車両乗船開始。滞りなく「さんふらわあ・こばると」の船内デッキにGS-Aを搬入。いつも思いますが、船のクルーの皆さんのテキパキした指示や行動には感心してしまいます。GS-Aの係留をお願いして客室内へ。この船は三階で客室の鍵を受け取ります。
※ さんふらわあ 大阪~別府
 https://www.ferry-sunflower.co.jp/route/osaka-beppu/cabin/

 今回の部屋はちょっと奮発して「デラックスシングル」を選択。ツーリングでは「ツーリスト」グレードのような部屋の方が、青春の味わいがあり、気分が出ることも承知しているのですが、この年齢になると気兼ねなく手足を伸ばしたいですし、いびきや放屁(失礼!)も人目を憚らずにしたいので…。

大部屋には「青春18きっぷ」的な味わいがあるのですが… 
この年になるとイビキも放屁(失礼!)も
気兼ねなくしたいので個室です。

 重たいラリースーツを脱いで、個室でゆっくりと体を休めます。
 本日は、皆既月食。船上のデッキから天体ショーを楽しむことができました。
 
 明日、早朝の別府到着まで、おやすみなさい。

【本日の走行距離 397Km】