GS1250ADV SUGURU’s DIARY

還暦超のアルピニスト・バイク乗りの極めて平凡な日常

晩秋の上信国境のトレラン   浅間山に連なる静かな山域

 このところの県内ではかなりの冷え込みを感じるようになり、アルプス稜線はしっかり雪化粧しましたし、八ヶ岳もうっすら冠雪しています。標高の高い峠道も場所によっては積雪があったようで、志賀高原横手山渋峠の道路は積雪があったようです。クルマもタイヤの履き替えが必要になってくる時期ですし、バイクも場所を選んで乗らなければならない時期になりました。
 勤務のないこの日、久しぶりに少し離れた山々でのトレランのトレーニングにあてることにしました。

 本日の会場は浅間山から北に繋がる上信国境の山々。高峰高原、車坂峠がベースとなります。昨年は同所から黒斑山と浅間外輪山をトレランしましたが、今回は峠から北側に連なる水ノ塔山、籠ノ登山方面を走る計画です。「アサマ2000スカイレース」なるトレラン大会があって、一部はその時のコースにもなっています。私も7,8年くらい前に参加したことがあります。
◇アサマ2000スカイレース
https://skyrunninja.wixsite.com/asama/skyrace

 今日予定しているのは、このスカイレースの逆回りに三方が峰と見晴し岳の周回を加えたコースです。

 

 普段と同じような…というよりもゆっくりした時間に支度を整えて、9時少し前に出発。和田峠を越えて旧丸子町(現上田市)に入って小諸へと向かうのですが、よくわからない工事頻発に加え、道路誘導もこれまたよくわからなく大渋滞。かなり無駄な時間を過ごしました。ようやく渋滞を抜けて、国道18号線から車坂峠へのチェリーラインに入りました。
◇チェリーパークライン
https://www.8190.jp/bikelifelab/road100/nagano/925/

 この道はバイクで走ると大変爽快な道です。本日もGSで訪れれば一度に二度おいしいのですが、最近はトレラン終わっての帰り道に、クルマの中で大腿四頭筋が攣る!ということが起こるのです。GS-Aライディング中に足が攣ったらかなりヤバいですね。
そんなわけで、トレランでのバイク利用は自粛しています。

チェリーパークライン上部にて。気持ち良い青空が広がります。
トレランの時は…バイクは自粛しています。

 車坂峠には広い駐車場があるのですが、平日に関わらず、この時間では満杯でした。多くは浅間山(外輪山)に出かけているものと思われます。浅間山深田久弥百名山」に選定されているので人気が高いのです。しかし、現在のところ山頂までは行かれません。何分、結構活発に活動している火山ですので、状況がよく変わります。今現在は前掛山まで可能なのかなと思います。
浅間山登山情報(佐久地域振興局)
https://www.pref.nagano.lg.jp/sakuchi/sakuchi-shokan/kanko/asamatozan.html

 昨年、私が浅間外輪山をトレランしたときは、前掛山までも規制がかかっていました。この外輪山も独特の景観で、なかなか楽しめるところです。
◇浅間外輪山トレイルランニング
https://gs1250suguru.hatenablog.jp/entry/2021/07/22/180000

 

 峠の駐車場から700メートルばかり下に「高峰マウンテンパーク」(アサマ2000パーク)の駐車場があるので、群馬県側に下って駐車しました。他にクルマはナシ。平日のこんな日に浅間山登山という方々はご年配者(…俺もか!)が多いので、クルマは少しでも至近に駐車したいんですよね。ワタシの場合は「走れる距離が1.5キロほど増えていいや!」と思える環境にあるので苦にはなりません。
◇高峰マウンテンパーク  https://asama2000.com/

 さて、トレラン仕様のいで立ちに着替えて出発です。まずは車坂峠まで舗装道路を登り返します。その後、高峰温泉までの平坦な林道を進みます。スキー場を横切るようにつけられた林道です。行く手にこれから辿る山々が青空に浮かび上がっています。高峰温泉までは僅かな距離です。高峰温泉は「ランプの宿」として有名です。この日は寄る予定に入れてありませんが、日帰り入浴もやっていて結構な人気だとか。
高峰温泉 ランプの宿  https://www.takamine.co.jp/

高峰温泉付近から眺める本日のエクササイズ会場。

 ここから、右手の林に入っていきます。緩やかな登り道。気持ちよく走れるところです。すぐに樹林を抜け出し、展望の広がる尾根の斜面を登ります。いかにも噴火によるものとわかる岩がゴロゴロしている斜面です。振り返ると、冠雪している富士山までが見渡せる大展望です。遠景には南アルプス中央アルプス、乗鞍、北アルプス、近くには八ヶ岳とその前面に広がる佐久の平と千曲川の流れ。今日は1日中この景色を眺めながらのランニングです。

稜線が近づいてきました。展望の利く広い尾根を進みます。

 じきに「水ノ塔山」(2,202m) に飛び出しました。

 ◇水ノ塔山 https://yamap.com/landmarks/63700

 昨年訪れた浅間山外輪山と、その奥には冠雪した浅間山の丸い山頂が間近に望めます。そして群馬県側の山々と関東平野の広がりが目に飛び込んできました。こちらの方面は…榛名山や赤木山等のメジャーな山々しか分かりません。

 続く群馬県側の下り登山道には、日陰の樹林ということもあってか、少しばかり雪がついていました。トレランシューズですので、ちょっと気を使って進みます。再度長野県側のきもちよい登山道となり、少しばかりの急登を越えると、広い山頂を持つ「東籠ノ登山」(2,227m)に飛び出しました。

◇籠ノ登山 https://www.yamareco.com/modules/yamainfo/ptinfo.php?ptid=3596

 ここも先ほど述べた大展望が広がっています。

群馬県側の展望です。

冠雪した丸い山頂をのぞかせているのが浅間山
今も山頂までは規制されていて行かれません。

今しがた通ってきた山稜です。
この日は本当に気持ち良い青空が広がっていました。

 さて、山頂からは、木々の密度が濃くない、明るい雰囲気の樹林帯の道を快適に下っていくと、「兎平」と呼ばれる場所に出ます。車坂峠からこの兎平までは林道が付けられていて、クルマでのアクセスも可能です。ここまでクルマで入って、四囲の山を周回するプランもありですね。
 兎平には何台かのクルマがありました。東屋もあり気軽なピクニックが楽しめそうな場所です。
 ここからは、林道を横切って右手に伸びる草付き斜面を進みます。道は明瞭ですし斜度も適度で気持ちよく走れるところです。広い稜線に沿って進み、じきに「見晴し岳」(2,095m)に出ます。名前に違わず見晴らしがよく、ことに八ヶ岳東側斜面にひろがる佐久平、小諸、東御の平の眺めと千曲川の姿が見事に望めます。

見晴し岳の手前には「雲上の丘」という場所もありました。

見晴し岳からの展望

 平坦やや下りの道をたどって、今度は「三方が峰」(2,040m)に出ます。ここからはひたすら下り…と言っても短い距離で「池の平」と呼ばれる広い湿原に降り立ちます。
◇池の平湿原
 https://yunomaru.co.jp/situgen/

池の平湿原にて。本日は貸し切りでございました。

 ここでは湿原保護のために木道が整備されています。快適なセクションです。花の季節には多くの人を迎えるようですが、本日は貸し切りでした。
池の平の周囲を取り囲む山々を一巡りして、先ほどの兎平に戻りました。ここからは、林道を車坂峠へと戻るだけです。ほぼ平坦、やや下り気味の林道を淡々と進むことになります。ちょっと退屈ですけれどね。

フィニッシュ間近の林道から望む本日のコース前半。

 高峰温泉を通り越し、スキー場ゲレンデを横切り、車坂峠へと戻ってきました。そこから舗装道路を下り、先ほどクルマを停めた「高峰マウンテンパーク」駐車場へと戻りました。  
 駐車場には今朝と同じく、私のクルマ以外には一台も見当たりませんでした。

 帰路は、小諸市から立科町へ出て、笠取峠、和田峠経由で帰宅しました。
 

 自宅到着17:00頃。適度な内容のトレランの一日でした。

本日トレースしたルート(STRAVAによる)