GS1250ADV SUGURU’s DIARY

還暦超のアルピニスト・バイク乗りの極めて平凡な日常

裏庭?のビーナスラインにて    本日は八島湿原から車山方面  午前のExercise

9月28日(水)
 勤務日数調整休日のこの日は、バイクでなく自分の走行距離を伸ばそうということで、我が裏庭のビーナスラインの走る高原でのトレランに当てることにしました。

 養護教諭初任者指導ということで本日出勤の奥方を見送ってから準備開始。トレランシューズなどは車載の上、スクランブル発進できるようにしてあるので5分で完了。車に乗り込み、通り道のコンビニでペットボトル500ml×2本と若干のレーションを買い込んで和田峠からビーナスラインへとアクセス。
 先日はここ和田峠に駐車して扉峠・美ヶ原方面の三峰山へとトレランしましたが、今回は八島湿原から車山をエクササイズ会場にしようということで左折。八島湿原ビジターセンターのある広場に駐車します。休日だとここの駐車場は満車どころか道路にあふれていることがありますが、今日は閑散としています。自宅から30分ほどで到着。トレランシューズ(最近は攻めより快適性・安全性重視で短い距離でもHOKA  ONE ONEの厚底靴)に履き替えて出発。(10:40頃)
◇HOKA  ONE ONE
 https://www.hoka.com/jp/
◇八島湿原ビジターセンター
https://shimosuwaonsen.jp/yashima/marsh/

 ビーナスラインをくぐる鹿侵入防止のネットの張られた地下道を通り八島湿原の入口へ。秋色に色づき始めた湿原を前景にしてこれから走るコースが見渡せます。車山山頂にあるドームもよく見えます。

八島湿原の入り口からの展望。
本日のコースが見渡せます。

八島湿原の草木も色づき始めています。

 落ち着いたペースでスタート。山道を少し下ると木道に出ます。観光の皆さんが居るときはこの木道を走ることは憚られますが、本日は誰の姿もないので走らせていただくことにします。右手に湿原と様々な種類の草花を愛でながらの快走ルートです。しかし、この八島湿原ですが、最近は乾燥化してきているとのことで、年々湿原が縮小して草原化しているとこと。季節にもよるかもしれませんが、私の見てきた範囲でも、池沼や湿原は縮小してきたな…ということを感じます。

木道が設置されています。

高層湿原ですので池沼や池塘
美しい風景を作り出しているのですが、
最近は乾燥化してきてかなりの面積が
草原化してきたようです。

所々に鹿の侵入防止の柵が設けられています。

 湿原を約半周したあたりにある小屋(奥霧キャンプ場跡)を通り過ぎると、物見岩のある稜線への登りとなります。草原の緩やかな登りで急登ではありませんので走りで行ける区間です。このルートの良いところは「展望がきく」「ほぼ走れる」「危険な箇所皆無」などが挙げられます。広々とした草原状の山稜なのでどこでも走れ(歩け)るところですが、植生保護のためにも登山道は外さないようにしましょう! でも、積雪期であればスノーシューやクロカンスキーで自由自在に散策できます。こちら側の裏手になりますが、ブランシュたかやまスキー場の最上部リフトから少し歩けば、ここらあたりに到達します。

物見岩と呼ばれる岩のある稜線に飛び出します。

 身体も適度に温まってきて、暑さ寒さも感じることなく、適度なペースで物見岩に飛び出しました。平日ですがハイキングの方もおられました。車山を間近に見通すことができます。
 続いて、蝶々深山に向けて緩やかな登りを進みます。この道も多少岩がごろごろしてはいますが、快適に走ることができます。展望の広がる蝶々深山から眺める、たったいま通ってきた八島湿原からの道が綺麗に眺められます。
◇蝶々深山
https://www.yamareco.com/modules/yamainfo/ptinfo.php?ptid=6978

蝶々深山と呼ばれる稜線上の小突起にて。
背景は長和町方面でゼブラ山と呼ばれる突起。
美ヶ原トレイルランのコースの一部ですね。

車山山頂の展望。頂上の旧気象観測ドームが見えます。

途中から木道となり、白樺湖方面から
登ってくる道と合流します。

 ひとたびやや下ってから、いよいよ車山への登りなります。緩やかな登りではあるものの、今日一番の息が切れる場所です。気持ちよさそうな登山道が通行止めになっていて、ちょっと色気のないザレた作業道を進むことになります。ここ、冬季は車山スキー場ゲレンデの上部になります。散々滑っている道ですが、こうした中斜面の登りが結構辛いんですよね。それでも長い区間ではなく車山山頂の一角に出ました。ここまで、約70分。最近の運動不足状況においてはまあまあかな?
◇車山 【白樺湖・車山 茅野観光ナビ】
https://navi.chinotabi.jp/shirakabako-kurumayama/
◇車山高原トレッキングコース
https://www.venus-line.net/trekking/course03/

車山山頂のお社。
なぜか「一の御柱」が建てられていません。

三か月後にはスキーで来ていることでしょう。
四季を通じて様々な楽しみを
与えてくださることに感謝ですね。

 山頂にはお社があって、諏訪地方のお社の例に違わず四囲に御柱が建っています。それなのになぜか「一の御柱」が建っていません。建てるための穴は用意されているのですが、どうしちゃったんだろう?
 展望テラスが設置されていて、何組かのトレッカーがお昼を食べていました。
 三か月後にはスキーで来ることになるでしょう。四季を通して楽しみを提供してくれることに感謝ですね。

山頂からの展望。こちらは白樺湖蓼科山方面。

たったいま走ってきたコースが一望できます。

 これまた下りやすい道をひと走りで、広い駐車場がある車山肩に到着。ここには「コロボックルヒュッテ」という古風な佇まいを残した山小屋があって、ツーリングの時など稀に寄ることがあります。今日も慌てるトレランではない(?) 〔→最近は厳しいタイム設定を課したり走破タイムに厳格であったり…なんてことはなくなってしまいましたねえ…〕ので、珈琲でもいただいていこうかなあ、と思いましたが、「水曜定休」との表示が…残念でした。
◇コロボックルヒュッテ
https://koro-kirigamine.hardrain.rocks/index.html

 小さな起伏の草原を適度なペースで走っていくと、やがて灌木帯に入っていき、沢渡へと至ります。地名の通り沢を渡る場所があります。ここにはヒュッテがあります。左に向かうとビーナスラインの自動車道に出ます。直進気味に起伏を越して八島湿原へと向かいます。樹林から草原、林道をしばらく進んで左へ折れてわずかに行くと「御射山史跡」があり、そのすぐ下の林の中に「ヒュッテ御射山」が建っています。

旧御射山遺跡を示す石柱です。

ヒュッテみさやまの近くには
小さな清流が静かに流れています。

 この一帯は「旧御射山史跡」と呼ばれています。平安時代から鎌倉時代室町時代を経て江戸時代の元禄年間まで続いていたといわれている諏訪大社下社の祭祀場の遺跡なのです。特に鎌倉期などは各地の御家人たちが騎射を競い合ったそうです。周囲は階段状の地形になっているのですが、これはその当時の桟敷の跡です。この場で鎌倉武士たちが馬術流鏑馬の技を競い合ったということを思うとなんとも感慨深い思いにとらわれます。
◇本御射山神社
http://www.komainu.org/nagano/suwasi/MotoMisayama/motomisa.html
◇ヒュッテみさやま
https://nature2.jp/kinoa/misayama.html

 ここから左回りで八島湿原を戻れば近いのですが、もう少し距離を走りたいと思い右手へと向かい、往路で通った奥霧キャンプ場跡に出て八島湿原を右回りで戻るルートにしました。

復路は左手に八島湿原を見ながらフィニッシュへ。

駐車場着  13時20分
約2時間45分の午前中exerciseでした。